灯油の中に含まれた水分は石油暖房機が燃焼し続ければ、油タンクから灯油を供給し続けるため、灯油と一緒に水分も油受けに流れ落ちます。 油受けにはフィルターが設けられていますので、そのフィルター表面に灯油膜が形成されているとフィルター部で灯油と水分が分離し、油受けから先へは水分が流れ落ちなくなり、フィルター部分で溜まり続けます。
ただし、フィルター部は撥水処理が施されていませんので、全ての水分を受け止められる訳ではありません。灯油膜と灯油膜に開いた隙間などから水分が透過し、油受け皿まで流れ落ちます。
油受けのフィルター部に水分が溜まり続けると、水分がフィルター部を覆い隠し、蓋の役目をして灯油の流れを阻害してしまいます。水分が水滴状であれば、灯油の中に入っていても判り易いですが、フィルター部を覆い隠す程の量が溜まっていると、見た目では判らないことがあります。その場合は、油受けを持ち上げて確認していただくことで判り易くなります。詳しくは、「灯油に入っている水分の見分けかた」をご確認ください。