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2023/7/5

ピアノと音楽、素材にこだわった美味しい料理を楽しめるカフェ/カフェムジカ

 ピアノとはあまり縁のない人生を歩んできた。だから最初にピアノのあるカフェと聞いて思い浮かんだのは、小学生の頃に連れていかれた妹の演奏会のことだ。その演奏会は、多分そんなに大きな規模のものではなかったと思う。こじんまりとした地元の演奏会だったと思うが、それでも変に格式張っていて、なぜか大人たちも含めて誰もがどこか緊張している。音楽を楽しむことよりも、その場に合った振る舞いをしようと気を遣っているように思えた。

 僕にとってのピアノがある場所はそういうものだった。美しい音を響かせるが、人々を少しだけ緊張させるもの。でもここカフェムジカでは違う。ピアノが自然な姿で調和するようにそこにある。

大切なのは
技術だけじゃない

「日本ではピアノがある場所にハードルみたいなものを感じる方が多いんだと思います。『上手い人が演奏するもの』という考えがあるんですね。でも本来は誰もが気軽に弾ける楽器なんです」

 奈良県奈良市にあるカフェムジカ。その運営を行うムジカセゾンのオーナーの木田さんは言う。かつて木田さんがアメリカにいた頃、現地の人たちのピアノと向き合う姿に感銘を受けた。同時に日本でのピアノの在り方に疑問を持ったのだという。

「駅などに置いてあるストリートピアノがわかりやすいと思います。日本ではそういう場所が上手い人の自己主張の場になってしまうんですね。楽譜を持ってきて上手に弾こうとしたりね。アメリカでは下手な人でも積極的に演奏するし、周りの人もその下手なピアノに合わせて歌いだしたりする。大切なのは技術だけじゃないんです」

 アメリカから戻ってきた木田さんはムジカセゾンを設立。ピアノ教室の運営やピアノの販売、コンサートの開催などを通じて次代へ多くの音楽家を送り出してきた。

 その設立にいたった経緯はどんなものだったのだろう。

「ここを作ったのは35年前です。最初はピアノ教室を作ったんです。それから僕がもともとたくさんピアノを所有していたこともあってピアノの販売を始めた」

 セレクトするピアノにもこだわりがある。カフェムジカには黒いシンプルなピアノはあまりなく、室内のインテリアに調和する家具調のピアノが多いのだという。

「このあたりは大きい家も多いんです。ただリビングや応接はすごく綺麗にしていても、ピアノに関しては黒いスタンダードなピアノを置いていることが多くてね。他の部分でこだわっている分、黒いピアノが空間に合っていない」

 カフェムジカではピアノを実際に見ることはもちろん弾いてみることもできる。あらゆる人がアンティークピアノの良さを感じられる場所になっている。

料理はすべて手作り
素材にもこだわりが

「ここは誰でも気軽にピアノが弾けます。食事をして、おいしいお茶を飲みながら、生演奏を聞いていただける。そういう場所ってきっとここ以外にはどこにもないと思う」

 だからこそ料理にもこだわりがある。カフェムジカが提供する料理はすべて手作り。和風の味付けのホワイトカレーはチキン、大根、豆、素材の味をしっかり感じられる豊かな味わい。野菜は新鮮で自然な甘みがある。サラダに使用しているドレッシングも手作りだ。

「これはキャロットケーキ、アールグレイのシフォンケーキ、ほうじ茶ムースです。人工甘味料を使用していないので変な甘さがないと思います。素材の美味しさを味わっていただければ」

 そう語るのは、カフェムジカで調理をメインに様々なお手伝いをしている福永さん。グラフィックデザイナー歴28年で、ここで働きながらソプラノ歌手としてオペラを歌う活動もしている。

「ここでは先生(木田さん)が厳選した食材だけを使用しています。紅茶もオリジナルのものを仕入れて。あとここの料理はグルテンフリー。シフォンケーキも米粉で作られています」

 シフォンケーキはふんわりとしていてモチモチとした米粉独特の食感が楽しめる。やわらかい甘さが感じられる素敵な味だった。

ピアノは湿度管理が大切

 演奏会なども行われる広いスペースに置かれていたのはKS-67Hのホワイト。ピアノやハープなど様々な楽器が置かれている空間に、石油ストーブは気負いなくあくまでも自然にそこにあった。

「ピアノの先生は石油ストーブを使っている人が多いですよ。ストーブは湿度を保ってくれるんです。ピアノは乾燥した場所にずっと置いておくのはあまり良くない。ピアノの中にある響板はある程度湿気がないとダメになっちゃうんです」

 同じ空間ではRB-25タイプのレインボーストーブも活躍していた。木田さんのお気に入りはむしろこちらなのだという。

「レインボーストーブは火力調節もできるから灯油が長持ちする。他のメーカーも持っているんやけど、やっぱりトヨトミが一番使いやすくていいね。メンテナンスもやりやすいし」

 一方でメーカー(トヨトミ)からももっとピアノとストーブの親和性を発信すればいいのにとも思っている。

「グランドピアノやアップライトピアノがある家庭に石油ストーブが自然な湿度対策になることをもっと伝えたらいいんじゃないかと思いますね。ピアノの湿度管理のことはみんな知っているけど、石油ストーブがその対策になることは意外と知られていないから」

ある記事が
取材のきっかけに

週刊新潮2023年17号掲載 撮影©️田村邦男

 今回の取材は、週刊誌の特集でカフェムジカが紹介されているのを見たことがきっかけだった。記事のメインとなる2ページにまたがったその写真には、椅子に腰かける木田さんの隣にトヨトミのKS-67タイプのストーブが映っていた。写真を見た瞬間に、そのストーブがこの場所で長い時間を重ねてきたことが一目でわかった。スタインウェイのピアノのように「自然にそこにあったから」だ。

 ピアノ、音楽、調度品、すべてが調和するここにしかない空間、カフェムジカ。予約制なので、ご興味のある方は事前にお電話でお問い合わせください!

 また料理をふるまってくれた福永さんはカフェムジカのお手伝いをしながらソプラノ歌手をされている。当日は急遽木田さんが伴奏を担当し、福永さんが歌声を披露してくれた。
曲は『カッチーニのアヴェマリア』。
 間近でソプラノを聞かせていただいたのは初めてのことだったが、心を直接揺さぶられるような素晴らしい体験だった。

 福永さんは7月30日に奈良県奈良市のフレンチレストランでリサイタルを開催予定。お近くの方はぜひご参加してみてはいかがでしょうか。

福永さんがリサイタルをされるイベント

イベント名:『ハープとオペラ コーヒーマイスターのリサイタル』
開催日:7/30(日)10:00~ 13:00~ 18:00~
会場:medicis(メディシス)
住所:〒631-0065 奈良県奈良市鳥見町3-4-7
イベントについてのお問い合わせ先:0742-48-0660(ムジカセゾン)
※予約制となります。詳しくは上記のお電話番号までお問い合わせください。


ご紹介したストーブ

KS-67H ホワイト
最大24畳を暖める高火力ラウンドタイプ。
https://www.toyotomi.jp/products/heating/convection/normal/ks-67h


RB-25N ホワイト
七色の炎が美しいレインボーストーブ。https://www.toyotomi.jp/products/heating/convection/rainbow/rb-25n

※店舗に置かれていたストーブの最新モデルをご紹介しております。


紹介した店舗

カフェムジカ
※予約制となります。詳しくは店舗までお問い合わせください。
住所:〒631-0004 奈良県奈良市登美ヶ丘5-25-5
カフェ営業日:火曜・水曜・木曜・金曜
カフェ営業時間:10時~16時 ( L.O 15時30分 )
※但しイベント日はそのスケジュールに準ずる。
イベント営業日:土曜・日曜・祝日
(営業時間・定休日について詳しくは公式WEBサイト・公式SNSをご確認ください)
電話番号:0742-48-0660
公式WEBサイト:https://musicasaison.com/


※本記事に掲載の情報は2023年7月時点のものです。
※撮影したモデルは現在販売しているモデルと外観が一部異なることがあります。


photo / oshima
interview & text / gambe


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